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ちょっとだけ知ろう、畜産のこと。

消費するものを考えるときに、1番大切にしていることはなんですか?

生活スタイルに応じた様々な選択肢がある今、サスティナブルやエシカルという言葉が新たなトレンドとなり、“環境を意識した消費” に注目が集まっています。環境問題は、決して遠い未来の話ではありません。
2050年には、40℃超えが当たり前の夏が到来。そして厳しい残暑は10月まで続き、紅葉の見頃がクリスマスシーズンに訪れるそう。

“私たちが毎日食べているものは、環境問題とどんな関係があるのか”
調べれば調べるほど、私たちはお客様に食事を提供する飲食店として、目を背けることのできない現実に直面しました。

今回は “持続可能な食事とは何か” というテーマで、畜産について少し考えてみたいと思います。

#01 水資源

「水の惑星」と呼ばれる地球。
この星の水資源はどんなことに使われているんだろう?
蛇口を捻れば、当たり前のように綺麗な水が出てくる。そんな日本で暮らしていると、日々の生活で水不足を実感することはほとんどありませんよね。

地球が持つ水資源は、14億km3といわれています。
しかし私たち人間はそのうちの淡水と呼ばれる、わずか0.3%しか使用することができません。
そして、なんとその淡水の80%が食糧生産のために使われているんです。

たとえば、普段食べているお肉やお野菜の生産には、どのくらいの水が必要なのでしょうか。
まずは、お肉などの動物性食品の生産に必要な水の量を見てみましょう。

ちなみに、家庭のバスタブは約160リットル。
つまり牛肉1kgの生産には、バスタブ93杯分もの水が必要ということ。動物たちの飲み水としてはもちろん、エサとなる穀物を育てたり肉を加工する段階においても、たくさんの水を使っているんです。これは、私たちの想像を遥かに超える衝撃的な現実でした。

ユネスコの国連教育科学文化機関によると、このままのペースで人口増加・水資源の消費が進むと、10年後には世界人口の47%が水不足になると言われています。つまり2人に1人の割合で、生活に必要な水が確保できなくなるのです。

水資源の80%が食糧生産に使用されていることを考えると、私たちが日々の食事で何を消費するかは、今後とても重要な課題になるのではないでしょうか。サラドが “野菜をメインにする” 理由のひとつに、畜産物による水資源の大量消費を避けたいという想いがあります。

では、野菜をメインにすることで、どのくらい水資源の消費を抑えることができるのでしょうか。
お野菜などの植物性食品の生産に必要な水の量を見てみましょう。

お肉と比べると、かなり少ない水の量で生産できることが分かります。そして、私たちの健康に欠かせない栄養素であるタンパク質。植物性タンパク質の代表ともいえる大豆は、豚肉の半分以下の水で生産することができます。

サラドでは現時点で、100%プランツベースへの移行はできていません。しかし「動物性食品の中でも、水資源消費の比較的少ない鶏肉を使用する」「植物性タンパク質である大豆などで作られた、フェイクミートを使用する」という取り組みを、少しずつ始めました。

水資源には限りがあります。
子どもたちや、そのまた子どもたちが、水不足で苦しむことのないような試行錯誤を、これからも続けます。

#02 温暖化現象

今年の夏も35℃を超える日々が続き、異常気象が全国で記録されましたね。
最高気温は毎年更新され、「この猛暑の中、子どもたちを外で遊ばせるのが不安。」という声を、よく耳にするようになりました。いよいよ地球温暖化を身をもって実感する機会が、増えてきたような気がします。

実はこの温暖化と畜産には、深い関わりがあるんです。
環境作家であるWILL TUTTLE博士によると、1万年前、地球上の生物の99%は野生動物だったそう。それが現在、人類とその所有物として存在する動物が、地球上の生物量の98%を占めるというのです。この1万年で野生動物の数が、全体のわずか2%まで減少したことを考えると、人間は自然と対等に共存してきたとは言い難いのが現実です。

現在、地球の人口は70億人といわれていますが、世界にはその人口の約11倍の家畜が存在します。そしてこの畜産物が、地球を暖める “温室効果ガス” の大きな要因となっているんです。

たとえば、人間が排出する温室効果ガスの代表ともいえる二酸化炭素。
「できるだけ公共交通機関を使いましょう」ということは、ずいぶんと前からよく言われてきたことですよね。しかし、実は畜産に由来するCO2の排出量は、車や電車、飛行機や船などの交通機関が1年間に排出するものと、ほぼ同じ量であると言われているんです。

また、二酸化炭素の21倍の温室効果*をもたらすメタンガス。
メタンガスの排出量の約37%は、畜産物によるものだといわれています。動物たちのおならやゲップなどの排泄物に多く含まれているメタンガスは、1頭あたりの排出量を減らすことはかなり困難であると言えます。特に牛肉の生産によるメタンガス排出量は他と比べて大変多く、その量は畜産全体の80%を占めています。

(✳︎温室効果:地球の気温を上昇させる力)

このまま畜産物を生産し続けた場合、30年後には温室効果ガスの52%が畜産由来になるといわれています。

例えば今日使うお肉を見直してみることも、未来の環境を守るための一歩になるかもしれません。
“子どもたちが外で思い切り走り回る” そんな当たり前を残すために、今後サラドとしてどんな食材を使用するべきか、シェフとともに再考しています。

#03 森林破壊

”1日に200,000人、世界の人口は増加している”
少子化が叫ばれる日本にいるとなかなか実感することはありませんが、地球の人口は日々増加しています。これからどんどん増えていく人々が、今の私たちと同じような消費スタイルを続けたとしたら、どんなことが起こるでしょう?

ここでみなさんに質問です。
❶と❷の消費スタイルのうち、どちらがより効率的で持続可能な消費スタイルだと感じますか?

私たちは、❶こそが効率的で持続可能だと考えます。
私たちのもとへ食材が届くまでのステップとして、動物性食品よりも植物性食品の方が単純であることは図の通りです。しかし、❷の消費スタイルで危惧されている最大の問題は、”地球の土地、農地は無限ではない” ということなんです。

❷の消費スタイルで、人口が増えた場合の図を見てみましょう。

現在、すでに地球上の農地の80%畜産の飼料を生産するために使われています。
そして人口がこのまま増加し農地が足りなくなると、人間は森林を燃やして新たに農地を開拓します。今でも途上国では、新しく農地を作るためだけに1年間で2,000万haの森林が燃やされています。
森林破壊と日々の食事は、大きく関係しているのです。

人口増加が食糧難に繋がるのかについては、専門家によっても様々な意見や思想があります。
みなさんは、どのように考えますか?

さて、今回は畜産による環境への3つの弊害についてお伝えしました。

このような現実がありながらも、今の時点で、私たちは完全な “プラントベース=菜食” の食事に移行できていません。しかし深刻な環境問題による人間への影響は、そう遠くない未来に起こりうる。この事実を知ったときに、”子どもたちが、より良い未来を残すためにできることは何か” を考え始めました。サラドの代表である細井も、子どもたちの成長と日々を共にする父親の一人。

まだまだ達成には程遠い部分もありますが、サラドの食事が “サスティナブルな消費” をするための1つの選択肢となることが、私たちの目標です。

普段なにげなく消費しているものが私たちの手に届くまでの間、環境にどのような影響を与えるのか、考える機会はなかなか少ないように思います。”今日の消費が、未来へ影響するかもしれない” 。そう心に留めておくことで、暮らしを少しづつ変えていけると良いなと思います。
サラドはこれからも、試行錯誤と学びを続けていきます。

おすすめのプランツベース食品がありましたら、是非コメント欄で教えてくださいね!
これからのサラダ作りの参考にさせていただきます。




この記事はスタッフ Ann が書きました!

ちょっとだけ知ろう、畜産のこと。」への2件のフィードバック

  1. その背景にどのようなものがあるのか、隠されているのか、少しは考える必要があるのでしょうね。

    1. コメントありがとうございます。新しい情報に触れることが出来ると、今まで特に違和感なく続けていた普通の生活について改めて考え直すことが出来ますよね。そう言う意味で、考えることはとても良いことだと思います!

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